債券とは、国・地方公共団体・企業などが資金調達のために発行するものです。もちろん発行主体の安全性にもよりますが、一般的にはローリスクでローリターンな資産運用方法といわれ、世界的な株安などのマイナス要因によって投資家のリスク回避気運が高まっている近年では、株式市場から債券市場へと多くの資本が流れ込んでいます。
債券は、発行時に償還日と利息を決めて販売されるため、定期的に利息がもらえ償還日には原則、額面金額が戻ってくるほか、国や企業が財政悪化しても同様の措置がとられる安全性の高い金融商品です。また、価格は市況によって変動しますが、いつでも換金できる債券は個人投資家にとって好都合な商品といえるでしょう。株式や不動産などへ投資する際のローリスクな分散投資先としても検討する価値はあるでしょう。
ただし、一般的に発行組織が大きいほど安全性が高く、ローリスクですが、債券現物は最低投資単価が比較的高額なため、資産運用の初心者には不向きかもしれません。
債券にはその分類法によっていくつかの種類があります。
| 債券の種類 | |
|---|---|
| 発行者別 | 国債 社債 地方公共債 など |
| 償還期間別 | 短期債 中期債 長期債 |
| 利息別 | 利付債 割引債(ゼロ・クーポン債) など |
| 通貨別 | 円建て債 外貨建て債 二重通貨建て債 など |
| 販売形態別 | 新発債 既発債 |
債券には3つの特徴があります。

国内の債券に比べて利率の高い外国債券も注目されていますが、これらには、利払い・償還が出来なくなる債務不履行(デフォルト)の危険性に加え、急な経済制度の変更などのカントリーリスク、そして為替リスクが伴います。
外貨建て債券の場合、売却時に円安だと為替差益が生まれますが、円高に動くと為替差損が発生します。
外国債券に投資する際は、投資先の政治や経済の情勢をある程度分析して判断し、投資後は注意深く見守るようにしましょう。できれば投資先の国や通貨を分散することが理想です。
分散投資の手法として、外国債券を直接購入するのではなく、複数の外国債券を組み込んだ投資信託に投資するのも賢い選択といえます。
| 国内債券と外国債券の特徴 | |
|---|---|
| 国内債券 | 外国債券 |
| 国内債券は、決して利回りが高いとはいえませんが、 国内では債券の発行基準が厳しく定められているため、 比較的安定した運用をすることができます。 |
外国債券は、高利回りなものも多くありますが、売却時や償還時は為替の影響を受けるため、トータルで見た場合の運用益で考えると損をしてしまう場合があります。たとえば、利率が5%の債券でも、為替が10%円高に変動すれば損が生じてしまいます。また、発行体によっては、デフォルトのリスクも伴います。 |
